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●シンポジウム概要
●内容
●議題紹介
●まとめ
●今後のテーマ
●聴者の声


シンポジウム概要

 神奈川県が今年3月に策定した「さがみ湾文化ネットワーク構想」を背景に、相模湾の海岸美化をテーマにした行政と市民団体による連携の在り方を考えるシンポジウムがこの度開催されました。 沿岸の魅力的で多彩な地域資源を、市民活動と連携することで生かそうという取り組み。 今回のテーマである美化活動にかかわる市民団体メンバーや市民や学生約120人が参加するシンポジウムとなりました。
 

 基本情報
【日時】      2006年9月9日(土) 13:30−16:00
【場所】      平塚商工会議所 大ホール
【基調講演】  「海岸美化活動の推進について
                〜行政と市民活動団体との連携〜」
            講演者…NPO法人地域交流センター
                  副代表理事・米村洋一氏
            (パネルディスカッションコーディネーター兼任)

【パネリスト】  平塚ビーチクラブ  北沢浩一会長
        小田急電鉄 環境統括担当
           神奈川県農政部廃棄物対策課
           環境応援団いっぽ 前田直昭(代表

【主催】      神奈川県企画部政策課

内容

基調講演
   「海岸美化活動の推進について〜行政と市民活動団体との連携〜」
        講演者…NPO法人地域交流センター副代表理事・米村洋一氏
活動報告
   応募した市民活動団体から、1団体につき10分程度で活動内容を報告していただきました。

パネルディスカッション

活動報告をした市民活動団体が引き続きパネルディスカッションに参加。 行政等関係者を交え、海岸美化に関する討論を行いました。討論では、各団体の 日々の活動における問題点やその解決策等について意見交換し、今後の行政と市民活動団体との連携の方向性などについて考えました。 コーディネーターは、NPO法人地域交流センター副代表理事・米村洋一氏です。








議題紹介
■市民団体同士の交流が活発になるような「空間」が必要
サーフ90の平塚ビーチパークやオーストラリアのライフセービングの事例を紹介しながら、地域が主体的かつ      持続的に活動できる仕組みについて意見交換がされました。

美化財団の活用による実現を
環境応援団いっぽは、相模川の活動を例に、美化財団が存在することの重要性を説明。従来機能の活用とあわせて、交流の場として空間的な活用の余地があると提言しました。
同時に、環境意識だけではなく、フードやアートなど「楽しい」という気持ちともつながる魅力的な空間を提供していく工夫が必要なことを提言しました。

■行政の課題(担当者の人事異動、縦割り構造によるもの)
行政特有の課題でもある人事異動などによって、継続的な取組みが難しい課題についても議論が展開されました。行政からも課題の認識や解決に向けて前向きな発言がありました。米村先生のコーディネートで、今すぐ抜本的な改革は望めなくても、できること、できるところからはじめるという建設的な話し合いがなされました。

 今できることから、やれることがあるはず
  環境応援団いっぽは、「様々な制約条件を受け入れた上で、何かできることがあるはず。行政担当の引継ぎ媒体として『活動の事実』や『空間』が存在することで、それを補うことはできるはず。今できることからはじめて、今ある仕組みを育てていくことで代用できる」と、なぎさ事務所や団体同士の交流活動の事例を示しながら提言しました。

■相模湾のごみの流れを考える
海岸美化には、海岸だけではなく、その流れも意識した活動が大切であることが話し合われました。
環境応援団いっぽ活動を事例に、相模川の廃棄物の状況、抜本的な解決に必要なことなどが話し合われました。

 相模湾の美化には、相模湾沿岸の取組みだけじゃ足りない
  ごみの流れを追って「拾う」活動を展開してきた経験を踏まえ、相模湾の美化には沿岸13市町だけの取組みに加え、主要河川上・中流域との連携が必須と提言。海岸ごみの70%が河川を介して流入していることを考えれば、源流改善が大切です。大事なのは、行動に移せるかどうか。環境応援団いっぽ活動を通じた相模川との連携に、他団体・行政と連携してチャレンジしたい意向を伝えました。


まとめ

シンポジウムの内容を受けて、今後どのように話し合われた事柄を実行していくのかが大切です。 環境応援団いっぽでは、シンポジウムの内容や提言を大切に、今後の経過を追うと同時に、環境応援団いっぽとしても できることから行動していきたいと思います。今回のシンポジウムを経験して、環境応援団いっぽとして所感をまとめてみました。

海岸美化への多角的な取組みの必要性
 自然はすべてつながっていることを考えれば、海岸美化に関しても多角的に捉えた取組みが必要であることは明らかです。シンポジウムでも「行政と団体、企業の連携」や「川と海」など、「つながり」を意識した意見が多く交わされたことは、これまでの歴史を背景に、より本質的な「海岸美化への取組み」の段階に入ってきたということかも知れません。
 「海岸美化のためには、海岸だけの取組みだけではなく、つながりの中でネックになっているポイントを顕在化し、全体的な視点で取り組んでいくことがこれからの新しい活動になることでしょう。

■行政も変わろうとしている
 縦割り構造に代表される行政の課題は、従来にくらべてどのように変わってきたのでしょうか。
 今回のシンポジウムでは、行政側の積極的な姿勢が感じられた一方、すぐに変ることができない根深い部分もあらためて感じました。しかし、近年「社会実験」などのモデル事業に代表される行動と学習をバランスよく兼ね備えた取組みも増え、行政側の対応にも変化が見えるようになってきました。
行政主催のシンポジウムという堅いイメージとは裏腹に、求めているテーマは柔軟なものでした。コーディネータの米村先生のリードで、海外のコミュニティ事例を取り上げながら海岸利用者や市民活動団体が交流できる仕組みが話し合われました。横須賀から湯河原までの約150kmの海岸線に、90に及ぶ美化活動団体が存在すること、また湘南には全国で唯一「海岸美化財団」があること。これらの特徴を背景に、新しい発想が芽生えてくる希望がもてたのは大きな収穫でした。

■持続可能で主体的な活動を促す工夫
 今後は主体的で継続的な活動が根付くための工夫が必要だと思います。これまでの個別団体による活動(もちろんそれも大切ですが)だけではなく、また景気によって左右される一発イベント的な活動だけではない「持続可能な仕組み」づくりが必要です。たとえば、交流しやすくするために必要なことは、必ずしも環境的な意義だけではないと思います。「楽しい」気持ちを引き出せる工夫が必要なのだと思います。それは音楽だったり、食事やカフェだったり、時にはたった一つの木のベンチだったりするかもしれません。でも、楽しみながら集まることが出来る仕組みを考えることはとても重要だと思います。
 湘南には、この「楽しむ」という点で魅力的な団体がたくさんあります。こうした団体が保有している「強み」を顕在化し、共有する仕組みを目指して歩むことができたらと思います。

■仕組みを変えていくために
 既存の仕組みを変え、創造していくために大切なのは「今できることからはじめること」。
そして、自分たちだけでやるのではなく、行政や学校、企業、団体同士が手をつないで徐々に活動の影響力を広げていくことだと思います。行政にリーダーシップを頼るだけではなく、自分たちでできることからはじめて、徐々に拡大していくことが大切だと思います。
トップと連携しながらも、ボトムから行動して変えていくイメージです。団体同士の交流と相互理解、連携による大きな影響力を求めて、行政も企業も団体も一体になった取組みを提案していきたいと思います。

■環境応援団いっぽとしての今後の取組み
 シンポジウムの結果を受けて、現在取り組んでいる「相模川・猿ヶ島利用者連絡会」を軸に、河川での活動団体同士の交流コーディネートや、河川での活動団体と海岸団体との交流コーディネートを開始します。地域交流センターの米村先生がアドバイスをして下さったとおり「小規模からはじめていくこと」を大切にし、行政の協力と支援を得ながら、既存の施設や仕組みを活用した交流を提供することで、行政と市民の連携を強化できればと思います。

 近い将来、第二の美化財団が県央にも設立され、海岸と連動した包括的な美化活動が展開できる日を楽しみにしています。


今後のテーマ

シンポジウムのまとめとして、コーディネーターの米山先生から3つの宿題が出されました。

          ●河川の上下流域の交流
          ●交流の空間作り(既存の施設を活用した交流空間づくり)
          ●学校との連携

環境応援団いっぽでは、このテーマ(宿題)について実際に活動を展開していこうと思います。
このページをベースに、今後の経過報告なども発信していきますのでお楽しみに。


聴者の声

シンポジウムを聴きに来てくださった方の声をお届けします。
シリーズでお送りしますのでお楽しみに!



 シンポジウムの壇にあがったのは、いずれもいま社会やビジネスの中心にいる世代です。では、次の世代の目には、このシンポジウムはどのように映ったのでしょうか。
神奈川県逗子市から参加した、聖和学院の生徒さんたちを訪ねました。


学校法人 聖和学院
学生の皆さん

シンポジウムの事前の印象を訊くと、「堅そう」「難しそう」という言葉が出てきました。自分たちでもわかるのか不安に感じながら、それでも思い切って出席してみると、市民が主人公になって環境問題に取り組んでいることがわかったそうです。「環境問題があることは知っていましたが、自分から進んでかかわろうとはしていませんでした」というある生徒さんは、シンポジウムに参加したことで、市民=自分たちがやらなければという気持ちになったと言います。

シンポジウムではコーディネーターの米山先生から3つの宿題が出されました。そのひとつは「学校との連携」です。教室の外で出された「宿題」を受けて、彼女たちは自分たちにできることを、学校を中心に考え始めたようです。「たくさんの団体が海岸で活動していることを知りました。学校でも紹介したいです」「学校に近い海岸でもビーチクリーンをぜひやってほしい。わたしも積極的に参加したいです」「来年、学校の中心になるのはわたしたちいまの高校1年生です。学校全体にも呼びかけていきたいです」

彼女たちが内に秘めていた気持ちの強さに、シンポジウムに引率した先生も驚いていました。やはり「宿題」を受けて、先生からも文化祭で環境問題を扱うことが提案されました。
そして生徒さんたちから、環境応援団いっぽ――言い換えると、いま社会の中心にいる世代――にも「宿題」が出されました。
「未来を担う自分たちの手で、環境問題を解決したい。そのためにもっと環境問題について詳しく知りたい。自分たちよりも下の世代、たとえば小学生が総合学習の時間に調べられるような、わかりやすいホームページをつくって欲しい」

シンポジウムに参加して、彼女たちは自分たちの世代や責任感を強く意識したようです。環境応援団いっぽでも、キッズ向けページの作成に参加してもらうなど、彼女たちにしかできない行動の「いっぽ」をサポートしていきたいと思います。




◆学校法人 聖和学院ホームページ
   http://www.seiwagakuin.ed.jp/

What's聖和学院?
神奈川県逗子市にある私立学校。これからの世界のなかで活躍する、数多くの子女の育成をめざしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



「遊び」をキーワードに、常に他には無い環境活動を展開しているエコサーファー代表の堀直也さんにシンポジウムを通じて感じたこと、そして相模湾の魅力向上に向けてメッセージを頂きました。


エコサーファー
代表 堀 直也さん

相模湾を守ってゆくためには『まずは言葉でも遊びでもいいから人に伝えること。人と交わることから始めたらどうかな』と思います。知ってる人が知らない人へ伝えてゆくことはとても大切。それには自分のフィールドを越えて人と接することも重要かもしれない。中でも誰もが楽しみ、感じ合える音楽を媒体にすることを提案します。エコサーファーが今からできることとして、『友達を増やす!イベントに参加する!イベントを主催する!』みんなに伝えたいことがある。でも黙っていてはなにも伝わらない。海好きなひとはもちろんのこと、海なんて全然関心ない人にも自分の言動と行動を見てもらい、その人自身に感じてもらいたいです。


◆堀さんが代表を務めるエコサーファーのホームページ

What'sエコサーファー?

エコロジーなサーファーのこと。彼らはホームページとフリーマガジンで『自然で遊ぶ』をテーマにした様々な情報発信をしています。