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環境が人にとって大切なのはどこの国だって同じこと。
インドネシアに接した日本女子が、環境という視点からインドネシアに対して感じたこと
また改めて日本を見つめなおして生まれた気持ちをエッセイとして綴ります。
 
 

『どうしてこんなところにゴミが・・・』
インドネシアへショートステイした際、ホームステイ先のSuparta家の隣の空き地を見て私は思いました。
人の土地であるにも関わらず、大量のゴミが散らかっていたからです。
『多分、近所の人達が捨てているの。』
ママの言葉には既にあきらめの響きがありました。

インドネシア・ジョグジャカルタでは現在、市が家庭ゴミを集めることはしません。そういうための税金を集めない代わりにゴミの処理も各自で行うという考えです。税金を課してもきちんと納められる人、納めようとする人が少ないのだから当然といえば当然なのかも知れません。けれど、そんな土地でゴミの処理を各自に任せればどうなるのか。

ほとんどの人々はゴミを処理するという考えを持って いません。 タバコの吸殻、食べ物の包み紙、飲み物のボトルや缶などはどこにでも捨てます。たちの悪いことにインドネシア人の中には、ゴミをポイ捨てすることは他の人に拾う仕事をつくってあげているのだと言う人もいるようです。家庭ゴミも集めることはしますが、それを捨てるのは近所にある空き地。捨てる=目の前から見えない場所へ移動させるだけで、その先のことは考えないから、自分の傍から消えればそれでいいのです。しかし、これによりインドネシアでは雨季になる度に洪水が起こります。そこらじゅうに捨てられたゴミが雨で流れてどぶや川を堰き止め、氾濫させるからです。あふれ出た水はさらに腐敗したゴミを町中に撒き散らし、あらゆる病原菌を媒介します。こんな調子だから体は菌に強くなりほとんど病気をしないけれど、例え病気をしたとしてもゴミのせいとは思いません。良く言えば打たれ強く、悪く言えば学習しないということです。
つまりは、環境問題や衛生についての教育が足りないのです。知識が無ければ良し悪しの判断もつかないのは当然のこと。ある程度そういった知識のある人はある程度お金のある人でもあるので、お金を払ってゴミを引き取ってもらったりもしています。教育を受ければ、ゴミはきちんと捨てなければいけないと分かるのです。







『ゴミ処理に対する国の体制や方針はありますが、各都市のコントロールがきちんとできていないから良くならないということもあります。』
例えば大きな都市(ジャカルタ、メダン、デンパサールなど)では、国の力を入れてゴミ処理問題の改良に当たっています。ところがそれ以外にたくさんある小さな都市はほとんど手を付けられておらず、まだまだ無法地帯の状態です。そこでは先ほどの教育やお金の問題はもとより全体の生活水準の低さが顕著で、ゴミ問題への関心自体が低いことから、ますます大都市との格差を招いています。
大都市であってもゴミ処理場の問題があります。ゴミの最終集積場はありますが、処理はされずゴミは山積みにされたままの状態で放置されています。また、その施設そのものが少ないため集積場でさえも既にゴミがあふれかえっているのです。
しかし昨今、明るい兆しが見え始めました。国はゴミ処理の為のプロジェクトをつくり、ゴミ処理用の機械・技術者の導入やその為の予算をつくる、ゴミ処理場の準備などの解決策を講じたといいます。現在、立て続けに起こっている自然災害により一時中断状態されているようですが、ようやく本腰を入れてゴミ問題について取り組み始めたということですね。国が正しくリーダーシップをとってこの問題を解決していくことは、インドネシアの様々な問題を解決するための大きな一歩となることでしょう。


インドネシアのゴミ問題は私たち日本人にとっては無関係なことでしょうか。もう既に解決してきた問題なのでしょうか。 確かに日本ではいま、ゴミ問題に対する教育が広くなされ子供のうちから分別廃棄をすることも知っています。けれど、タバコや缶のポイ捨てをする人はまだまだ沢山いますし山へ不法投棄をする人も後を絶ちません。ビーチクリーニングをすれば、あっという間ゴミの山ができるのです。
幸いなことに日本では数年前から国や地方がゴミについて非常に重要な問題として捉え、明確な目的と目標を定めて人々を先導しています。でも一人ひとりがそれに気づき、共感して行動に移さなければ、ゴミ問題の本当の解決にはならないと私は思います。

皆さんはインドネシアのゴミの問題について、どのように感じられましたか?

 

Next I の意味
I (アイ)= 
アイ  Indonesia
アイ  I (わたし)
アイ  
これらのアイをいつもそばに、という想いでつけました。
そして
アルファベットで I  の次(Next)は J
IndonesiaのとなりにはJapan
インドネシアをそんな近い存在に感じていただけたらと思っています。


文/いっぽ・古川朝子
情報提供・写真/Mr.Frans Suparta

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