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いまは、生まれてまもない娘・桃ちゃんがすべての中心だという。
「妊娠がわかったとき、仕事がノリにのっていたんです。おもしろい企画にもたくさん誘ってもらっていて、最初は『ああ、全部ダメになっちゃったじゃん!』って思いました。でも、桃が生まれてみると、自分の自己実現欲みたいなものは見事に全部消えちゃいました。今は、桃がすてきな大人に育ったときに対等につきあってもらえるように、かっこいい親でいたい、社会的に意味のあることをやっていたい、そういう思いがあるんです」
子どもが生まれて社会を見る目がまた変わった。
「保育園の数がぜんぜん足りていないことや、授乳できる環境、赤ちゃんを連れて行ってもフレンドリーなお店が意外と少ないことに気がついた。それに、自分が入る海のことも、いままで以上に気になるようになりました。自分がひとりでサーフィンするならちょっとくらい汚い海でも気にしないけど、このままじゃ桃は入れられないなと思う。桃が大人になったときに、本当に海に入れなくなっていたりして、お母さん若いときなにやってたの! なんて言われたくない。楽しい遊び場を守るためにできることはなんでもする、かっこいい世代でなくちゃ」
愛さんはこれまで自分という切り口から自然を見つめてきた。そこへ子どもという視点が加わった。彼女が自分らしくいられた海をよりよくして次世代に受け渡せるのか、愛さんはきっと、このチャレンジにも没頭していくのだと思う。
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